2013年11月6日水曜日

●あらゆるものは常に変化して、一刻も同じ状態にとどまることはない



最近は、朝、日の出とともに目が覚めます。

目を開けるとその先には、いつも太陽が同じ位置にあって、
いつも同じ量のまぶしすぎる光が、部屋に差し込んできます。
その光景はほんの数分です。偶然かわかりませんが、
そのスペシャルな、ほんの数分の間に目がさめるのです。

最近は、悲しいことが続きましたが、
この瞬間に立ちあうと、今日も一日がんばろうという気分になります。
毎日が真新しい一日なんですよね。

 
命も肉体も永遠ではありません。
すべては同じ状態には留まらず、流れていきます。
当たり前だったような日常も、ゆっくりと形を変え、壊れて、消えていきます。
 
今というのは、1日というのは尊いものであり、
だからこそ1日を大切にし、悔いの無いように人と接し、
「今」しかないこの状況のなかで、「今」しか出来ないことを精一杯やっていきたいと、
決意を新たにしている、、、そんないつになく、かたい日記です(笑)

自分がいくら最善を尽くしても、
努力をしても、抗えないもの、
変えられない種類のものがあります。
それを実感することは、とてもつらい事です。

ここ数年、無常の切なさを痛感しながら、日々を過ごすことが多くなりました。
それとともに、ヨガのありがたさ、深さは、ますます増していきます。
皆さんはどうですか?

ヨガスートラを読むと、2000年か、おそらく、それより遥か昔から「変わりゆくこと」は、人間の大きな苦しみの一つだったことがわかります。生命への執着、肉体を失うことへの恐れ、永遠じゃないものを永遠だと思い込むこと。そしてその問題は今も変わらず存在しています。時代によって現れ方が違うかもしれませんが、昔も今も苦しみの根源は変わらないのかもしれません。

そんな人生の無常さ、儚さに打ちのめされ、やりきれない想いを抱えた辛い時期は、ヨガが支えになります。

ヨガは人間が持つ苦しみを滅するために、永遠に変わることのないものを見い出すために、開発され、研究され、発達してきた背景があります。そして何千年にもわたるヨガ行者たちの研究と実験の成果、そうして獲得した智慧、そのエッセンスが、今、自分の行っているハタヨガにしみこんでいるからこそ、心底、深いところにまで効くんだと思うのです。

今日もヨガに支えられて生きています。

このように物質的で、欲望にみちあふれた都会のど真ん中にまで、
何千年も前に開発されたヨガが伝わってくれていたことを、ありがたく思います。

明日も晴れると良いですね。日の出とともに起きれることを願い、ワクワクしながら眠りたいと思います